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社長日記

代々木でゴハン:その38 Seafood bar Ermitage

代々木のランチを気の向くまま紹介しておりますが、スタートしてかれこれ7年以上経ちました。実はこのブログだけヘッダーに画像がなくずっと気がかりだったのですが、デザイナーが良い感じにイラストを用意してくれました。ありがたや。ということで気分新たに今回とりあげるお店は「Seafood bar Ermitage」です。

会社から歩いて数分の場所に代々木図書館があります。その向かう途中に「LA BUONA VITA」という小ぎれいでにぎやかなイタリアンがありまして、ランチやディナーでたまに利用させてもらっていたのですが、ある日、気が付くと店名が変わっていました。それが1年くらい前。新しいお店は「Seafood bar Ermitage」とあります。Barなので夜しか営業してないのかな、と思っていたのですがランチもやっているようで。行こう行こうと気にしつつ、つい行きそびれて今年になってようやく行けました。

こちらは横浜にあるお店の二号店だそうです。店内のつくりは以前のお店とあまり変わりがないようなのでほぼ居ぬきで入ったのかもしれません。13時過ぎに入店したのですが、店内はほぼ女性。メニューをもらうとランチのおすすめとして
「名物サーモンレアカツ丼。SNSで話題沸騰中!」
とあります。ランチも映え重視なんですね…… たしかに色鮮やかなサーモンピンクの大きなフライ、まわりに赤いイクラがちらされた丼の写真は非常にきれいですが、お値段が単品2,530円と少々お高め。松屋なら6杯行けるな、と思うと躊躇してしまいます。

インスタもTikTokもやってない初老に片足突っ込んだ私が来るお店じゃなかったかも、と思うとその下に
「絶望パスタ(サラダ、ドリンク付) 1,380円」
と書いてあるじゃないですか!絶望パスタがこんなところで食べられるなんて!

ご存じない方もいるかと思いますが、絶望のスパゲッティ、あるいは絶望のパスタというのは渋谷にある「ホームズパスタ」という老舗イタリアンの看板メニューです。ミートスパゲッティ、ボンゴレ、カルボナーラといった聞きなじみのあるメニューに加えて漢字2文字で「絶望」とあり、訪れる人の多くが頼むという名物料理。はたしてその実態はというと、お皿からこぼれるような量の山盛りスープパスタでトマト、アンチョビ、ブラックオリーブ、ニンニクなどごった煮でうま味たっぷり、非常においしいパスタです。絶望の由来は「貧しくて手元にあるものなんでも混ぜて作ったようなパスタ」らしいのですが、確かにごちゃまぜ感のある独特なパスタだと思います。うまいんだなぁ、これが。渋谷のお店は会社からだと少し行きづらいので、系列店の新宿店(IVO ホームズパスタ)には何度か行きましたが、いつも大行列なので覚悟が必要です。

とまぁ話がずれましたが、絶望をホームズ系列以外で食べられるのは意外でした。ある意味これも「映える」メニューかもしれません。ということで絶望パスタをオーダー。待つこと数分、絶望が着丼!パスタに着丼はおかしいのですがイメージ通り、皿からあふれんばかりの並々のスープと具材が少し山盛りにも見えるビジュアル、そしてふわっとただようニンニクの食欲を刺激するにおいなど、形容がいずれも二郎系ラーメンを彷彿させるのでしかたありません。

まずは一口。おいしい!サワークリームとトマトがベースのスープにケイパー、オリーブ、ニンニク、マッシュルーム、煮崩れたトマト、ミンチなどいろんな具材が煮込まれてスープ単体でもおいしいです。パスタにもよく絡み、ぐいぐい食べ進みます。が、なかなか減らない。200gくらいあるのかな、と店員さんに聞くとパスタは130gでした。とてもそうは感じない。見た目以上に食べ応えがあります。スープもどろっとしているのでなかなか冷めず、最後まで温かい状態で完食。付け合わせのサラダも美味しいし、ドリンクもクラフトコーラなど少し変わり種もあり大変満足な一皿でした。なにより並ばずに絶望が食べられるのは貴重です。こちらのお店はシーフードバーとあるだけにメインは魚介のようでディナーメニューは気になるものもたくさんありました。また来たい。バーなので酒も飲みたい。ということで大変おいしゅうございました、ごちそうさまでした~

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