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社長日記

BOOK OF THE YEAR 2023

私の趣味の一つ、「ゲーム関連書籍」収集ですが今年はたいへん豊作です!いろんな本が出版されました。ということで年末に相応しく今年の一冊を選んでみたいと思います。

今年の傾向として「デバッグ」関連の本が立て続けに出版されました。本ブログでも

『ゼロからはじめるゲームテスト:壁抜けしたら無限ガチャで最強モードな件? 』『ゲームをテストする バグのないゲームを支える知識と手法』
『多すぎる!国産アプリのバグ退治』

の三冊を紹介させていただきました。制作するゲームが年々規模が大きくなり、また開発して終わりでなく運営フェーズとなるとサービスが続く限りデバッグも必要なのでいかにシステム化し、効率よくデバッグを行うかは非常に重要となります。そのあたりのニーズに応えてこういったテーマの書籍が複数出たのかな、と考えています。

もう一つ異なる流れとしては「ゲーム史」に関する書籍が連続して出版されたことでしょう。その皮切りとなったのは昨年発売された『ゲームの歴史』です。講談社の青い鳥文庫ということで、子ども向けにゲームの歴史を簡単にまとめられた本では、と発売前は期待していたのですが事実誤認が多いと各所からの指摘があり、発売後しばらくすると販売中止になってしまいました。

今年に入ると立て続けに様々な切り口で語られる「ゲーム史」本が発売されます。

『グレート・セブン・ゲームズ (時代を作り上げた7つのゲーム!!)』
『ゲーセン戦記: ミカド店長が見たアーケードゲームの半世紀』
『国産RPGクロニクル ゲームはどう物語を描いてきたのか』
『セガハード戦記』
『ビデオゲームの語り部たち 日本のゲーム産業を支えたクリエイターたちの創造と挑戦』

などなど。一つのゲームを取り上げ、時代背景やそのジャンルの隆盛を語るものや、ゲームセンターを取り巻くゲーム業界の変遷について書かれたもの、RPGというジャンルの発展とゲームの進化を切り取ったもの、セガハードに特化した書籍、様々な時代に活躍したゲームクリエイターインタビュー集など本当に様々です。どれも大変面白いです。また

『「スーパーマリオブラザーズ」の音楽革命 近藤浩治の音楽的冒険の技法と背景』
『ナムコはいかにして世界を変えたのか──ゲーム音楽の誕生』

と、音楽に焦点をあててゲームの進化をまとめた本も発売されました。

『サンソフト クロニクル』
『ALL ABOUT DATE EAST データイーストのすべて』

今年の終わりには上記のように一つのメーカーに絞ってまとめられた書籍も発売
されました。いずれも5,000円前後の高価な書籍ですが、全ページオールカラーで判型も大きく高級感があり、所有欲が満たされます。いろんなメーカーでもっと出てほしいです。

と、たくさん発売されるのは喜ばしいのですが、いずれも結構なボリュームでして全て読み終えるのは時間的に大変という嬉しい悩みも。ますます積み本が増えていくばかりです。

このように非常に多くのゲーム関連書籍が発売された2023年、私的ベストをつらつら考えましたが、セガのハード事業という取り上げるテーマの妙と著者個人の体験と事実が良いバランスに織り交ぜられて読み物としても非常に面白かった『セガハード戦記』を選びました。セガ好きな人はもちろん、そうじゃない方も家庭用ゲーム機の進化とその時代の雰囲気などが知ることができ、楽しく読めると思います。セガのゲームは世界一!おススメです!

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