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社長日記

代々木でゴハン:その39 カレースタンド ワッカ

「間借りカレー」、という言葉がありまして。

私が知ったのは数年前ですが、居酒屋やバーなど夜の営業がメインのテナントにて、営業してない昼間の時間に店舗を持たないカレーショップが「間借り」して提供されるカレーのことを指します。利点は初期コストをぐっと抑えられることでしょう。カレーであれば自宅で仕込んだものを温めて出すこともできますし、パパっと食べられるので回転も良い。テイクアウトも可能。いろんなメニューにトライアルできるし、流行れば本格的に店舗を出すなどいろいろと良いことづくめです。

と、そういったお店が増えていると聞いたことはありましたがだいたい出店先が六本木や渋谷、恵比寿、新橋と人がたくさんいる場所で利用する機会は今までありませんでした。ところが先日、会社のそばを歩いているといつも昼は閉まっているバーの軒先に看板があり、「ランチ時にカレーを提供」と書かれているではありませんか。「間借りカレー」が代々木にも!ということで伺う機会を探りつつ、先日、初訪問。

「カレースタンド ワッカ」

場所は代々木駅西口より徒歩3分くらい、老舗洋食店「ポパイ」のとなりです。なにせ本来はバーなので席はカウンターのみ。いつもはお店の外に数人並んでいますが、今日はお昼時を外したせいか、すぐに入れました。

メニューはシンプルに3種

・南インド式チキンカレー ¥900
・ゴア式ポークカレー ¥1,000
・ラムキーマ ¥1,000

鶏肉、豚肉、羊肉、どれも美味しそうで悩ましい。ですが、「ゴア式」なるパワーワードに惹かれてポークカレーをチョイス。gore、すなわち「血生臭い」なのでスプラッター映画を彷彿させる血みどろカレーかと思いきや、そっちのゴアではなくインドのゴア州を指しているそうです。大いなる勘違い。

実物はもっと黒いルー

オーダーするとカウンター越しにお姉さんがテキパキとごはんをよそい、ルーをかけ、ものの1分もせずに目の前にサーブされます。まず見たことのない真っ黒なカレールーに驚きます。次に皿の中央にででんと鎮座する非常に大きなブロック豚肉。スプーンでつつくとぷるるん、と揺れて見るからにやわらかそう。

まずはカレーを一口。辛い、というより先に酸っぱい、が来る感じ。見た目は黒くてパンチがありそうですが、サラサラで油っぽさも全くないのでなんだかとてもヘルシー。この黒さはイカ墨じゃないよな、なんなんだろう、と店を出てから調べたら竹炭だそうで。さっぱり感はそれか。次に豚バラの煮込みを一口。とろっとろのほろっほろで大変美味。これをつまみにお酒を飲みたい。カレー、お肉と食べ進め、途中でカウンターにあるバルサミコ酢をかけて味変。より酸っぱさが増してこれまた美味しい。ライスは少なめなのであっという間に完食。隣の人はラムを、その横の人はポークを頼んでいて、いずれも大変美味しそうでした。ということで営業時間が11時半~13時半と訪問難易度は高いですが、リピート確定です。ごちそうさまでした~

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