噂のCanva
こんにちは!デザイナーの揚村です。
あっという間に入社して3年目、つい最近まで新人日記を書いていた気がするのですが、時が経つのは早いですね。最早恐怖すら覚えます。
しかし近頃はすっかり気候も秋らしくなり、エアコンなしで快適に過ごせるのでとてもハッピーな日々を送っています!
ところで今、私は少し気になっているデザインツールがあります……そう、噂の「Canva」です。結構前からあるツールなのですが、ここ最近よく名前を聞く(体感)ようになりました。日本では2017年リリースだそうで、7年前といえば大学に入りたてくらいか~と思うと、逆になぜ今まで触れてこなかったんだろうという気持ちです。
そこで今回は、Canvaを操作しつつ実際に仕事にも使えるのか?使用感は?などなど、いちデザイナー視点を意識しながらお話したいなと思います。
Canvaとは
Canvaとは、誰でも無料で利用できるオンラインのデザイン制作ツールです。有料版もあり、無料版だと機能の制限などがされています……が、基本的に無料版でほぼ問題ないみたいです。なんて太っ腹なんでしょう!
Canvaでは、もちろんイチからデザインを作成することも可能ですが、商用利用OKなテンプレートが大量にあり、それをベースに超お手軽に&おしゃれにデザインができます。
名刺だけでこんなに!?色やレイアウトの調整、オリジナルの写真やイラスト素材をアップロードして使用することも可能ですので、テンプレートを元にした場合でも自由度はかなり高そうです。しっかりオリジナリティあるデザインにできます。
実際に触ってみる
とりあえず、名刺を作成してみました。
自分の名刺は持っているため、こちらは昔飼っていたカブトムシの名刺です。夏っぽく爽やかな雰囲気で可愛らしいデザインなのですが、3分もかからず完成しました……お手軽すぎる……。さらになんと、Canvaはスマホからも編集ができるのです……!オンラインのアカウント上にデータが保存されるため、ログインすればデータの持ち運びも不用です。ここがかなり、というか最も便利なポイントなのでは?と個人的に思います。出先で急に必要になったデザイン物を作成したり、閃いたアイデアを形にしたり、いくらでも活用できそうですね。
もう少し詳しく見ていきましょう。
Canvaでは名刺だけでなく、チラシやフライヤー、ポスター、SNSの広報用画像、ロゴ、プレゼンテーション、さらに動画まで作れちゃいます。
印刷物系のデータに関しては、在庫状況によってはそのまま発注できるものもあるようです。操作感も、とても分かりやすい・シンプル・簡単で素晴らしいという三拍子。デザイナーではない方も直感的に自分のイメージを落とし込めるかと思います。
向かうところ敵なしなCanvaですが、一方でもう少し……!な点もあります。Adobeのソフトほど細かいデザイン処理ができない、PSDで書き出せないなど……普段からPhotoshopやillustratorを使用している層ほど痒いところに手が届かないもどかしさを感じるかもしれません。中でも特に気になったのは、パスが使えないことです。Canva内にはそのまま使用可能な図形の素材が多くあるものの、反転や線の太さの変更ができず、こちらは私的には痛めのデメリットと言えます。動画に関してもAfterEffectと比較すると、あまりこだわったものは作れなさそうな印象を受けました。シークバーを移動させて調整したいオブジェクトを選択するのですが、一コマ一コマ刻んで進めることができないため、そもそもその段階で少し苦戦してしまいました。
しかしながら、細かい調整ができないシンプル構造だからこそ、誰にとっても使いやすいというメリットがうまれるのだと思います。
感想
実際に触ってみて、私個人としては本当に使いやすくて良いツールだなと感じました。が、デザイナーが仕事で本格的に使用するには物足りなさがありそうです……前述の通り、Adobeのソフトと比べるとできることがどうしても少ないため、メインではなくサブ的なポジションでうまく付き合うのがベストかもしれません。なんといっても無料ですし!
とはいえ趣味利用の範囲であれば十分すぎるほどで、こんな便利なものがあるなんて時代はすごい。
ずっと気になっていたCanvaですが、やはり噂通りの優秀さでした。今回は軽く触れたのみですので、時間のある時にまた勉強したいなと思います。Canvaのみならず、新しいものには積極的に挑戦していきたい所存です!