プランナーとしての「ファミ通」のススメ
こんにちは、プランナーの国井です!12月を迎えて日々寒さが増してきており、既に10月頃の過ごしやすかった気候を恋しく感じております。
さて、今回は、ゲーム総合誌「ファミ通」について書きたいと思います。
「ファミ通」は、現在「KADOKAWA Game Linkage」から発行されている日本のゲーム総合情報誌で、創刊は1986年という非常に長い歴史を持つ週刊雑誌です。
そんな「ファミ通」ですが、現在プランナーとして経験を積んでいる身として、あらためて読んでみると雑誌としての面白さはもちろん、業務に活かせるような非常に勉強になる新たな魅力に気づく事が出来ました。
魅力1.「ゲーム特集記事」が企画書づくりの参考になる!
ファミ通には様々な記事やコラムが掲載されており、中でも「発売記念特集」、「発売直前特集」、「周年特集」といった「ゲーム特集記事」がメインを占めています。数ページにわたって大々的に紹介されるものから、見開き2ページで完結するものなどページ数は様々なのですが、いずれもそのゲームの面白さが最大限伝わるよう、構図、デザイン、簡潔な文章など工夫が凝らされており、企画書を作る際、提案するゲームの面白さを伝えなければならないプランナーとして大変勉強になると感じました。
魅力2.「開発者インタビュー記事」からゲーム制作者としての考え方や業界に対する知識を深める事が出来る!
ファミ通ではよく「話題のゲームの開発者インタビュー記事」が掲載されます。そこでは、開発者の方がゲームを形にするまでの経緯や、目指したビジョン、苦労話、こだわりなどが事細かに語られており、注目されるゲームがどのような考え方のもと生み出されたのかを知る事が出来るため、ゲームデザインを行う上で大変参考になると思います。
また、インタビュー記事には開発者の方々の写真も合わせて掲載される事が多いのですが、ゲームの内容だけでなく、どんな方が開発されたのかも知る事が出来るため、人と関わり合う機会が多いプランナーという職種にとって、業界で活躍されている方々の知識を深める事が出来るのは非常に大事な事だと感じました。
魅力3.「新作ゲームクロスレビュー」から多角的な視点を養える!
ファミ通と言えばこちらを想像する方も多いのではないでしょうか?「新作ゲームクロスレビュー」とは、直近発売した新作ゲーム数種を4名のレビュアーの方々が独自の視点を加味して点数をつけながらレビューするコラムになります。
ゲームの評価は、人それぞれが持つ好みに左右されるものなので、レビュー内容を一プレイヤーの意見として軽く捉える事も出来ると思います。ただ、私個人の考えとして、レビュアーの方々は、ジャンルを問わず数々のゲームをプレイしてきた経験を持ち、様々なゲームについて良いと感じた所、悪いと感じた所を日々言語化してきた方々だと思うので、一般的な人よりも研ぎ澄まされた鋭い評価視点をお持ちになっていると思います。
そういった方々のレビュー内容を読み、多角的な視点を養う事で、プランナーとして広い視野を持ってゲームを作っていけるのではないかと思います。
以上、プランナー目線で感じた「ファミ通」の大きな魅力3選になります!
もちろん、上記で述べた以外にも、懐かしさを感じる読者ハガキ投稿ページ「ファミ通町内会」や、あまり知られていないゲームメーカーのソフトを紹介する「とっておきインディー」、ゲームハード、ソフトの売上や業界関係者の意見から、ゲーム業界を分析するコーナー「マーケティングリポート」など、多種多様な面白い特集記事がたくさん掲載されています。
最後に、個人的な好みにはなりますが、紙の雑誌には電子版やWebサイトでは味わえない、ページをめくるワクワク感がある事も大きな魅力の一つだと思います。
今回は「ファミ通」について紹介させて頂きましたが、これからも様々なゲームメディアを活用しながら、プランナーとして成長していきたいと思います!