オリジナルブラシを作る
新人デザイナーの門川です!
9月ももう終わりですね…少しずつ涼しく、空色も夏の元気で鮮やかな青から穏やかな澄んだ青になってきましたね。秋の訪れを感じます。
さて今回はCLIP STUDIOでオリジナルのブラシを作っていこうと思います。
絵を描くことが大好きな私ですが、お恥ずかしながらオリジナルツールを作ったことがないんです…初めての試みですがこだわりを持ってオリジナルのブラシを作成していきます!
普段よく使うCLIP STUDIOで作っていこうと思うのですが、作り方がまったくわからなかったので今回はCLIP STUDIO公式コラムに掲載されている記事をもとに見よう見まねで作成しようと思います。
【参考にした記事】
CLIP STUDIO TIPS お絵かきのコツ|3.カスタムブラシの作成
( https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/1462 )
まず作成する前にどんなブラシを作りたいのかをまとめました。
もともとアナログ風のブラシをよく使うので今回作成するものもアナログ感強めで作りたいと思います!鉛筆っぽいというよりかはクレヨンやチョークのような粉っぽい印象で、でもデジタルらしい少しぽってりした線が描けそうな感じを目指します。
まず初めにベースになるペン先の素材を作ってみたいと思います。
今回はアナログ感強めのブラシに仕上げたいので綺麗な形ではなく少しいびつな形にしてみます。
こんな感じでペン先を作ってみました。いい感じの歪さですね!ガサッとした感じのブラシを作るのでペン先も少しガサつかせてみました。
続きまして、ペン先とブラシのタイプを設定をしていきたいと思います。
ベースとして既存の筆を複製して先ほど作ったペン先をセットします。今回は線画用で基本的なイメージの「Gペン」をベースにしてみました。
最後に細かい設定をして仕上げていきます。
色々設定できそうで戸惑いますが…とにかく色々いじって調節してみようと思います。試行錯誤の結果、散布とストロークを調節すれば粉っぽさが出せるのではと考えたので試し描きをしながらセットしていきます。結果、すごくいい感じに粉っぽくなりました。さらにアナログ感を出すために薄くテクスチャを追加でセットしてみました。
これで作成できたと思われます…完成がこちらです…!
おぉ!いい感じです。このフチのガサつき具合…たまらないです!ぽってりとした描き心地で、もさもさしていて…なんだかかわいらしいブラシが出来上がりました。
設定はこれで完了で、最後にこのブラシに名前をつけます。もう画像にあったペン先のファイル名でバレバレですが…私はこのブラシを「POTATOブラシ」と命名しました。理由は森永製菓から出ている「ポテロング」というお菓子に線が似ていると感じたからです。ちなみに読み方は「ポテト」ではありません。「ぽたと」です。
これでブラシ作成完了です!
初めてブラシを作ってみた感想ですが、とても時間がかかりました。1時間ぐらいでちゃちゃっとできるものなのかと勝手に思っていたのですが、合計で3時間ぐらいかかってしまいました。途中でペン先を作り直したりもあったのですが、とにかく設定の項目が多くてどれを触ったら何が変わるのかを理解するのに時間がかかってしまいました…でも気づいたらできた!というくらいのめりこめました。自分なりにこだわりを持って作成できたかなと満足しています。ブラシ作成…なかなか奥深いです。