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制作現場の日常

タスクに埋もれそうになる日々

プロジェクトマネージャーの佐藤です。
昨年2021年よりフィラメントへ入社し、プロジェクト管理、進捗管理等々担当させていただいております。前職では企画職、さらに遡ればデザイナーだったりと、プロジェクトマネージャーとしてのキャリアは長くはないのですが、そんな私が普段はどんな業務をしているのか紹介してみたいと思います。

プロジェクトマネージャーとは

実作業を担当する方々がスムーズに作業が進められるよう、スケジュールの管理やタスクの調整をするのが日々の業務となります。

数百件のタスクが同時進行

タスクというのは、誰が・いつからいつまでに・何をするのか、という何らかの作業をひとまとまりにしたもので、それらをタスク管理ツールを使って管理しています。
例えばソーシャルゲームのような運営型のプロジェクトでは、イベントやキャンペーンを次々に投入していく形になりますが、一つの施策に対して多いときには200~300件のタスクが発行されます。制作期間は小規模なものであれば数週間、大規模なものでは数ヶ月掛けて準備を進めていきます。これらの大小の施策が時期をずらして複数同時進行していくことになるので、日々チェックするタスクは数百件という状態にもなります。改めて考えてみるとなかなかの分量ですが、毎日全部変化がある訳でもないので、なんとかなる感じです。

パズルのような調整作業

それぞれのタスクには前工程や後工程があり、決まった段取りが存在します。
例えば、Aさんのデータ作成(タスクA)を進めるにはBさんの資料(タスクB)が必要だったり、Cさんのプログラム(タスクC)にはDさんの画像制作(タスクD)が必要で、その後にEさんが動作確認(タスクE)を行って完成、というような流れです。この段取りを無視して進めることはできないですし、作業のタイミングを間違えれば無駄な待ち時間が発生してしまいます。
これらの関連し合うタスクと、何をいつリリースするか、というような全体の大きなスケジュールの両方を見ながら、ここなら間に合う、この期間にあの人にお願いしよう、とタスクの日程や担当者を調整して設定していきます。
こういった調整作業はさながらパズルのようで、しかもはめ込むピース(タスク)は沢山あります。収まりきらなかったタスクは、作り方を工夫して対応日数を縮めてもらったり、別案で代用したり、次のバージョンに先送りしたり…と、担当者・関係者と相談しながら実現可能なスケジュールに落とし込んでいくことになります。更に急な変更や追加対応、作業の遅延などで、一旦決めたスケジュールを再調整しないといけないこともしばしばあります。

クオリティと納期のせめぎ合いで、なかなかスッキリと予定通り進まないのがゲームの開発・運営の難しいところです。
それでも実作業を担当して頑張ってもらっているプランナーやデザイナー、プログラマーやQAの方々のために、少しでも快適な環境を用意するのがプロジェクトマネージャーの大事な仕事だと思って日々の業務にあたっています。
これが私の制作現場の日常です。

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