知識を身に着けるときの考え
こんにちは。新人プログラマーの住友です。今年もあと2カ月を切りました。そろそろ冬ですね。自分はずっと太平洋側に住んできたので、雪降る街へのあこがれが凄いです。朝カーテンを開けると広がる雪景色。ロマンですね。毎年冬になると自分の住む地域でも雪が降ってくれればと切に思っています。
さて、全く関係のない話から入りましたが、自分は最近電子回路の勉強をしています。高校物理や大学物理である程度の知識は身に着けましたが、情報系の学科に行ってからはソフトウェアやプログラムの方を重点的に学んでいたので、改めて基礎から勉強をしようと思いました。その中でふと疑問に思ってしまうのが、どの程度深い段階まで理解をすればその知識を身に着けたと言えるのか、という問いについてです。これが中々難しい問題であると思っています。
この問題を考えるために、電子回路のキャパシタ(コンデンサ)を例にとってみます。端子間にかかる電圧をV、静電容量をCとすると、キャパシタに蓄えられる電荷Qは、Q = CVで計算できます。これは、電子回路の計算問題を解くときに必須となる計算式ですが、記憶するのは非常に容易い単純な式です。ただ、この単純な計算式でも、考えられることは多くあります。静電容量Cという定数は何なのか、どのように導かれたものなのか、なぜこの定数に電圧をかけることで蓄えられる電荷を求めることができるのか、などです。これらのことを無視して計算式だけを記憶しても、知識を身に着けたとは言えないと感じます。例えば静電容量Cが分かっていない状況になったら使い物にならない知識となるからです。
では、この例ではどの段階まで理解をすればその知識を身に着けたと言えるのでしょうか。個人的にはこの式の成り立ちの部分から理解すればいいだろうと思っています。なぜこの式が導かれるのか、その部分を理解すれば静電容量Cの正体や、なぜQ = CVという形になるのか理解ができます。ただ、この部分も深い内容となり、電界強度や誘電率なども登場し、その理解も必要となります。さらに突き詰めていくとまだまだあるとは思いますが、自分は一旦電界強度と誘電率辺りからQ = CVに至るまでの理解で、この式においては知識を身に着けたといえると感じています。
さて、どの程度深い段階まで理解をすればその知識を身に着けたと言えるのか、という問いに対して具体例を記述してみましたが、結局その目安は自分のさじ加減で決めたものに他ならず、その根拠も超個人的なものとなります。ただ、自分としては、この問いに関してはひとまずはそれで良いのではないかとも思います。世に存在する膨大な知識を全て知ることは能力と時間的に不可能です。ならば、ひとまず自分のさじ加減である程度のところで見切りをつけ、そこまでの部分でしっかりと理解すれば、知識を身に着けたと言ってもいいのではないかと思います。そして知識を身に着けていきながら、そのさじ加減も深いものに変化させていけばいいのではないかと思います。
この問いについて考えてしまうと厳密な答えは出せないです。考えれば考えるだけ時間だけが過ぎ、学習にかけられる時間が少なくなります。度々この問いについて考えることがあり、自分も最近悩んでいましたが、今回の文章を記載してみて改めて自分は、ひとまず自分のさじ加減で知識を学んでいけばいいかと思いました。