代々木でゴハン:14 FARO
ここ数回、代々木のハンバーガーショップを取り上げてきました。勝手なイメージなのですが、ソバは男性が好む食べ物、うどんは女性が好む食べ物、という印象があります。同様にハンバーガーはどちらかというと男性がガッツリ食べるもの、では女性は?と考えると見た目の美しいサンドイッチではないでしょうか?ということで、今回は厚切りサンドイッチのお店『FARO』をご紹介。
『天気の子』で一躍、人気の撮影スポットとなった代々木会館を横に見ながら駅前の三差路を細い道の方に少し進む。サイゼリヤ、ガスト、マクドナルドなどファミレスやファーストフードが集まる通りを左折してすぐ、雰囲気の良いカフェが目に入る。青い看板に『FARO』、厚切りサンドイッチ専門店と書いてある。あとで調べたのだが「FARO」はイタリア語で灯台の意味だそうで。だから灯台のイラストなのか。
興味があって何度か来ているのだが、いつも人がいっぱい。少し待つのを覚悟で14時ごろ向かうとちょうど席が空いたところですぐに入れた。予想はしていたが店内はほぼ、若い女性ばかり。肩身の狭さを感じながら、そっとメニューを開く。
厚切りサンドイッチはとにかく見た目が綺麗。メニューが写真集のようだ。しばし悩んで「生ハム、ルッコラ、マスカルポーネチーズ」のサンドイッチをオーダー。「サバ、オリーブオイル、レモン」「サーモン、セロリ、ディル」といった聞いたことのない組み合わせのシーフード系のサンドイッチもかなり惹かれたのだが、断腸の思いで断念。
小さいお店を店員さん2名で回しているせいか、オーダーに調理にと、とても忙しそう。しばらく待つと木のプレートにのったサンドイッチが到着。「これだけの具材をみっちり挟んで、綺麗に切るなぁ…」と、食べる前にまず感心する。そして、大きい。女性だとかなり大きな口を空けてかぶりつかないと、食べづらいかと。
パンはゴマが混じったセサミパン。薄くぬられたマスタード、塩気がほどよい生ハム、細切りの野菜はもちろん、ほんのり温かいチーズが良いアクセントになり、とてもおいしい。ハンバーガーと違ってサンドイッチは作り立てを急いで食べなくてよいので、落ち着いて味わえる。のんびりとランチを楽しんでいる人が多いのも、そういう理由なのだろう。
いま気づいたのだが、店内は二人ないし数名のグループで来ている人がほとんどだった。なるほど、それならそれぞれが異なるサンドイッチをオーダーして交換して食べることができる。そこまで考えが至らなかった。サバサンド、食べたかったな…
店の雰囲気がとても感じが良いので、ついつい長くいてしまう。となりのテーブルは食後にチーズケーキ(大きい!)を頼んで分けて食べていた。他人が食べるデザートの、なんと美味しそうなことか。
一人よりもシェアする相手と一緒に来るのが断然おススメ。食べ応えのあるサンドイッチを堪能させていただきました。ごちそうさまでした~