ポートフォリオに学ぶ
こんにちは。新人デザイナーの大上です。
先日、2019年新卒の内定式が催されました。頼りない先輩と思われないように来年の入社式までの間、あまり得意ではないPCのシステム関連のことを、こっそり勉強しておこうかと思います。
今回はタイトル通り、ポートフォリオについてお話ししたいと思います。ポートフォリオとは、クリエイターが自分の作品と実力をアピールするために作成する冊子のことを言います。大半の企業では、デザイナー募集要項内の必要書類の欄にポートフォリオが表記されています。
就活することになって、はじめてポートフォリオを作成し始めた当時の私は、どの作品を入れるべきか、どうレイアウトするべきかとても悩んでいました。そこでとった行動は、いろんな企業さんのホームページで新卒に向けたインタビュー記事を見て、ゲーム業界が求めているポートフォリオとはどのようなものなのかリサーチすることでした。フィラメントホームページにはそういった記事はなかったので、この機会に3Dデザイナーの水沢先輩へ、どんなポートフォリオを求めているかインタビューしてみました。
以下、水沢先輩からのコメントです。
「パッションじゃないですか? これがやりたくてしょうがないっていう衝動というか。色彩、構成、視線誘導等のテクニカルなものは本読めば書いてありますし、絵の技量的なものは描いてれば分かると思いますけど、嫌でも上手くなってしまうものだし。結局はペンを持つだけのパッションがあるかどうかですよね。こればっかりは強制も、教えてあげることもできません。これ持ってる人は止めてもどこまでも行っちゃいますよ。」
確かに、自分の世界観や、やりたいことが明確な方の絵はとても生き生きして見えます。就活だからといって企業に合わせた自分らしくない絵ばかりを入れずに、数枚は自分の世界観を押し出したデザインを入れて自分の絵の魅力を表現してもよかったんですね。
自分がポートフォリオ作成当時は、就活のためだけに作成しているという意識で作っていましたが、今振り返ってみると、自分の力量と向き合う良い機会だったのだと最近考えるようになりました。自分の力量を入社前に把握したおかげで、現在、業務に安心して向き合えているような気がしたからです。
また、精一杯力をいれて作成したポートフォリオは、後々に当時の自分を超えられたかの良い判断材料になると思うようになりました。数年後、自分のポートフォリオを見返して、当時は良いものができたと思っていたけれど今見るとそうでもないな、と思うくらい、技術を磨いていきたいなと思っています。