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新人日記

「時代のプリズム」展

こんにちは!新人デザイナーの谷村です。
先日、国立新美術館で開催されている「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989–2010」展へ行ってまいりました。今回はそちらについて記事を書いていきたいと思います。

こちらの展示では、1989年から2010年の日本で生まれた新しい美術の表現をテーマに、50人以上のアーティストの作品が展示されています。現代美術で一度は聞いたことのある作家の方の作品も多く、とても刺激を受けました。
何点か印象に残った作品を掲載させていただきます。

村上隆 《ランドセルプロジェクト》

一見見慣れたランドセルですが、よく見ると毛皮やうろこのあるものなど様々な動物の革で作られていました。
小さな子供の持ちものであるランドセルというモチーフと、それに不釣り合いなリアルな生き物の質感がアンバランスで不思議な雰囲気がありました。

柳幸典 《ワールド フラッグ アント ファーム》

色のついた砂でできた様々な国の国旗が透明なチューブで繋がれていました。
模様のような線はなんだろう?と解説を読んでみると、アリの巣ということでとても驚きました。
アリが生活していく中でケースの中の砂が混ざり合い、境界が曖昧になっていく様子は現実の様々な問題を想起させられます。

中原浩大《レゴ》

レゴを用いて制作された大きな作品でした。
ひとつひとつのレゴの四角形が2Dのドットのように見えて、現実にある彫刻作品にもかかわらず画面の向こう側を見ているかのような不思議な感覚になりました。
背面の見え方も面白かったので、ぜひ訪れた際は後ろからも鑑賞していただきたいです。

小沢剛《なすび画廊》

小さな箱をひとつのギャラリーに見立てた作品でした。
箱の中にはいろいろなものが展示されていて、こちらの写真の作品では2本の牛乳瓶が置いてあり、中の牛乳は沸騰しているかのように泡立っていました。
見慣れた食品が機械に繋がれることで、何かの装置の一部のように見えてくることが面白かったです。

ヤノベケンジ 《アトムスーツ・プロジェクト》

ガイガーミュラーを取り付けたスーツを着て、チェルノブイリにある保育園で撮影された作品です。
悲惨な過去がそのまま取り残されたような場所で、近未来のスーツを着てたたずむ様子は色々と考えさせられるものがあります。
このスーツは実際に展示されていて、ヤノベケンジさんの作品らしい力強さがありました。


今回は「時代のプリズム」展の中から数点の作品を掲載させていただきました。
他にも映像作品や写真、インスタレーション作品など幅広く展示されており、とても見ごたえがありました。
今年の12月まで開催されているとのことでしたので、お時間のある際はぜひ訪れてみてください!

抹茶とプレーンのスコーンをいただきました。

美術館のあとは、表参道にあるCHAVATYというお店へ伺いました。ミルクティがとても美味しく、スコーンも大変満足感がありました。おすすめです!

今回の記事はここまでとなります。最後までお読みいただきありがとうございました!

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