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社長日記

ゲームの映画

 今年は比較的まとまったGWでしたが、皆さまいかがお過ごしでしたか? 私は積んであった本やマイリストに登録だけして観ていなかった映画や配信ドラマの消化に明け暮れていました。コンテンツの供給量と消費ペースが全くバランス取れず、年々苦労しています。

 中でも一番楽しみにしていた作品の一つが『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』です。業界に籍を置くものとしてこれは早々に観ねばなるまいと、公開2日目に行ってきました。夜遅い回でしたが若い男女から年配の方と幅広い層のお客さんで劇場は大変盛況でした。世界的に大ヒットしているそうで、さすが任天堂&イルミネーション。

 内容に関しては、「キノコ王国が大魔王クッパの進撃により大ピンチ!立ち向かうは赤い帽子にヒゲでおなじみのマリオと仲間たち!」と、まんまゲームと同じ内容です。ネタバレを気にせず、安心して観れます。

 この映画は過去のマリオのゲームをいかに多く遊んでいるかで楽しさが全く異なるでしょう。過去ゲームのエッセンスを破綻なく一本のお話にまとめて映像化したものが本作と言えるかもしれません。

 個人的にはスーパーマリオとなる前の、アーケード版『マリオブラザーズ』の設定から話が始まっているのに感動しました。配管工の兄弟の日常が描かれるとは全く思いもよらず。

 入場者特典として小冊子がもらえるのですが、映画の解説ではなく過去の様々なマリオのゲームの紹介なのも気が利いてると思います。映画のあのシーンはどのゲームが元ネタかな、と思いだすのがこの映画の一つの楽しみなのですが、わかりやすいものもあれば、そうじゃないものもあり、そのヒントがこの小冊子に書かれているのです。まさに「ハテナブック」です。

 こう書くと成功が約束された一本のようですが、果たして観るまでは期待と不安が半々でした。というのも、ゲームを題材にした映画で大成功した事例が思い浮かばず… 逆に厳しい出来映えの作品はいろいろあるのですが。そもそも『スーパーマリオ』も1993年にアメリカで映画化されており、2023年の新作が出るまでに30年の期間が経っているのが象徴的でしょう。

 他にも有名ゲームがいろいろと映画化されてきましたが、ファンでも厳しいものが多く。このあたりは少し古い本ですが『ゲームになった映画たち 完全版』に詳しく書かれています。個人的には映画版『サイレントヒル』は1、2いずれも大変良かったです。

編著:ジャンクハンター吉田

 そんなパッとしないゲームの映画化が長年続いたのですが、
2019年『名探偵ピカチュウ』
2020年『ソニック・ザ・ムービー』
あたりから、作品的にも興行成績としても良い映画が続いたように思います。思うにこれは監督含め、ゲームをリアルタイムに遊んでリスペクトを持つ人たちが制作陣に回っているのが原因の一つではないでしょうか。何でも好きな人が作るのが一番大事なのです。

 誰にもおススメな一本な『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ですが、この3月末には『テトリス』の映画化もありました。こちらは以前、ブログで取り上げた『テトリス・エフェクト 世界を惑わせたゲーム』で詳しく書かれているテトリスの版権をめぐる実話がベースです。Apple TV+で配信中。やや大人向けですが、こちらも大変面白いです。

 この先楽しみなのは大ヒットレースゲーム『グランツーリスモ』の映画化。『第9地区』『チャッピー』のニール・ブロムカンプが監督、こちらも実話ベースで予告編を見る限りでは、壮絶な訓練を経て素人が勝ち上がるタイプの盛り上がり間違いなさそうなストーリーで今から期待大です。

 前作が良かった『モータルコンバット』の続編や、過去何度も映画化されている『ストリートファイター』も『ダークナイト』、『パシフィック・リム』、『GODZILLA』とそれぞれのシリーズ作いずれも大ヒット連発のレジェンダリーにて制作決定と楽しみがつきません。今回、好きな話題すぎてまとまらずにすみません。いやぁ、映画って本当にいいもんですね~

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