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新人日記

ゲームを彩る音楽を作りたい!part2

こんにちは!新人プランナーの長浦です。
気が付くともう3月……あっという間に3月になってしまいました。来月にはフィラメントに新入社員が入社し、私も入社2年目を迎えます。2年目の私は一体どんな業務を行い、どんな人になっているのでしょう……。また新たな1年を迎えることが、不安でもあり楽しみでもあります!

さて、前回の新人日記に続き、今回もゲームBGMの作成についてお話していきたいと思います。あれから2ヶ月、様々な作曲動画や音楽理論についての参考書を読み、実際にDTMソフトを触りながらひたすらに作曲に関するノウハウを勉強し続けていきました。今回は私自身の成長の様子をお見せできればかと思い、最近作曲したバトルBGMのワンフレーズを作曲過程を踏まえながら披露させていただきたいと思います!2ヶ月勉強したとはいえ、まだまだ未熟の身であるため至らない箇所が多々あるかとは思いますが、暖かい目で見守っていただけますと幸いです。

では早速本題に入らせていただきます。
……とその前に、前回紹介した作曲の手順ですが、あのままだと非常に作業効率が悪く且つバランスの悪いBGMになってしまう事に勉強途中で気づいたため、作曲手順を大きく変更しております。
以下がリニューアルした手順となっております。
1.コードの進行方法を決める。
2.ドラム、ベースを打ち込む。
3.手順1、手順2で作成したBGMを聴きながらメインメロディを打ち込む。
4.楽器やメロディを調整し、必要であればメロディを追加する。

1.コードの進行方法を決める

まずはコード進行を決めていきます。コードとは、いくつかの音で構成されている和音の事を言います(大体3音か4音で構成されています)。基本的なコードは「ド、ミ、ソ」や「レ、ファ、ラ」の様に1つ飛ばしの音で構成されており、この音の組み合わせをいくつか繋げるだけでも曲っぽくなります。コードは作曲において非常に重要な役割を担っており、コードがちょっとでも変だと曲のバランスが大きく傾いてしまうみたいです。今回はバトルBGMという事で、少し悲しめな雰囲気が漂うようコードを作成してみました。以下が実際に打ち込んだ時の様子です。

今回は「Am→Gm→F→Em→Dm→Em→F→Gm」というコード進行にしました。
※音が出ますのでご注意ください!

2.ドラム、ベースを打ち込む

これだけだととっても寂しいので、次にドラムとベースを打ち込んでいきます。私の使用しているDTMソフトには、曲に合わせて自動でドラムを演奏してくれるAutoDrummerという機能があるため、今回はこちらを使用していい感じのドラムを付けていこうと思います。ベースはコードの主軸となる音(例:コードCならド、コードAmならラ)を連打しているだけでそれっぽくなります。というわけで、実際に打ち込んでみた様子がこちらです。

まだメインメロディは打ち込んでいないにも関わらず、それっぽくなってきました!
※音が出ますのでご注意ください!

3.手順1、手順2で作成したBGMを聴きながらメインメロディを打ち込む

コード、ドラム、ベースを追加したら、いよいよメインメロディの打ち込みに入っていきます。こちらは先程作成したメロディを流しながらキーボードで音を打ち込んだり、鼻歌を歌ったりしながら良い感じのメインメロディを作っていきます。今回はバトルBGMなのでかっこいい感じにしたいのですが、「実はかつて主人公サイドだった中ボスとの闘い風」にしたいと思っているのでそれっぽい感じに打ち込んでみました。

メインメロディ入れることでグッとバトルBGMっぽくなりました。
※音が出ますのでご注意ください!

4.楽器やメロディを調整し、必要であればメロディを追加する

最後に出来上がった曲の調整に入ります。曲の雰囲気や仕様に合わせて楽器を調整したり、テンポを調整したり場合によってはメロディを追加したりします。今回はもう少し曲を豪華にしたいので、アルペジオ(分散和音)を追加します。アルペジオとは、その小節内のコードを一緒に鳴らすのではなく、分散させて鳴らす音のことです。具体例を挙げると、「ド、ミ、ソ」を一緒に鳴らすのではなく、あえて速いテンポで一音一音鳴らしていくといった感じです。某有名RPGのボスバトルでもよく使用されております。
では、実際に色々と調整をして出来上がったワンフレーズをお聴きください。
今回はゲームBGMという事で、ループしてもおかしくならないように短いフレーズで良い感じに繋がるようにしてみました。

音の差分を感じていただきたかったので、1つずつ楽器を追加していっております。
※音が出ますのでご注意ください!

いかがでしたでしょうか。我ながら前回のブログよりかは少しはマシな音楽を生み出せるようになったのではないかと思っております。今はまだ業務の中で音楽に関わる機会はございませんが、いつかゲーム音楽に関する業務をいただけた時にこの経験が役に立つよう、これからも日々精進して参ります!

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