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新人日記

ゲームを彩る音楽を作りたい!

新年明けましておめでとうございます!新人プランナーの長浦です。
皆様お正月はどのようにお過ごしになりましたでしょうか。自分は年末に体調を崩してしまい、家で療養しながら録画していたアニメをのんびりと観ていました。

さて、新年1発目の新人ブログの内容ですが、私が今年に入って本格的に勉強し始めたゲームBGMの作成についてお話していきたいと思います。以前からゲームBGMに関しては非常に興味があり、趣味の範囲でちょこちょこ作曲をしていたのですが、どうせやるならしっかりと学びたいと思い年明けから参考書を見て勉強したり、YouTubeでゲームBGMに関する動画を視聴したり等をしてゲームBGMに関する知識やノウハウを深めていっております。今回は最近作曲したBGMのワンフレーズを作曲過程を踏まえながら披露させていただきたいと思います!まだまだ勉強途中であるため、至らない箇所が多々あるかとは思いますが暖かい目で見守っていただけますと幸いです。

では早速本題に入らせていただきます。
自分の場合、ゲームBGMを作成する際基本的に以下の手順で行っていきます。
1.BGMの大まかな方向性やテーマを決める。
2.作成する曲の肝となるフレーズ(メインメロディ)を鼻歌レベルでいくつか録音する。
3.録音したものの中から1番しっくり来るものを選びDTMで譜面に起こす。
4.出来上がったメインメロディに音を追加する等をして調整していく。

1.BGMの大まかな方向性やテーマを決める

まず、「BGMの大まかな方向性やテーマを決める」について、こちらは本来ゲームの世界観を決めているプランナーの方からBGMの雰囲気や「こういう曲にして欲しい」等の指示を受け、それに従いBGMの大まかな流れを決めていくかと思うのですが、今回は1人で作曲しているため自分で曲のテーマを決めていきました。ちなみに今回は「悲劇的な過去を持つ敵キャラの曲」というテーマを決めて作曲を行っています。

2.作成する曲の肝となるフレーズ(メインメロディ)を鼻歌レベルでいくつか録音する

テーマが決まりましたら鼻歌でいいので思いついたメロディを大量に録音する段階に入ります。これは椅子に座ってウンウンと唸りながら考えていくのではなく、ハッと思いついたものを場所や時間に囚われずにガンガン録音してアイデアを貯めていくというものです。こうする事で柔軟なアイデアが生まれやすくなりますし、録音しておくことでいつかアイデアを再利用できる可能性があるため、自分はこのやり方で作成する曲のメインメロディを決めていきます。

このようにどんなに短くてもいいので思いついたフレーズを録音していきます。

3.録音したものの中から1番しっくり来るものを選びDTMで譜面に起こす

次に録音したものを聞き返し、テーマと合うメインメロディをDTMソフトを使用して譜面に起こしていきます。こちらは完全手作業となるため、何度も聞き返して元のメロディとほぼ同じになるように音符を調整していきます。自分の場合、一旦8bit音源ソフトを使用して、作成したメインメロディをMIDIファイルに変換してから別のDTMソフトに移しています。なぜこのような手間のかかる工程を挟んでいるのかというと、私個人の感覚ではありますが8bit音源の方がピアノ音源よりも音の微妙な違和感等に気づきやすいからです。

今回使用するメインメロディを8bit音源ソフトで作成した様子です。
※音が出ますのでご注意ください!

4.出来上がったメインメロディに音を追加する等をして調整していく

そして最後に出来上がったメロディを楽器音に変換したり、メインメロディにさらにアレンジを加える等をして、今回のテーマである「悲劇的な過去を持つ敵キャラの曲」に合うものになるよう調整していきます。出来上がったワンフレーズがこちらです。今回は記事作成の都合上コードの追加等は割愛させていただいておりますが、コードを追加するとしたら曲調がかなり暗めなのでマイナーダイアトニックコード(マイナーキーを使用した3つの和音のこと。マイナーキーを使用する事で曲に暗い雰囲気を与えることができる)で進行していくか、曲の感情を引き出すためにマイナーコードのクリシェ(コードの中のある1つの音を順番に下げたり上げたりしてコードそのものを変化させながら繰り返して繋げていくコード進行の技法)を使用したりするのではないかと思います。

メインメロディだけでもだいぶ雰囲気が出ている気がします!
※音が出ますのでご注意ください!

余談ですが、上記のメインメロディのテンポと楽器をいじった別バージョンも作成しました。

楽器とテンポをいじるだけで曲の雰囲気がかなり変わると思いました。
※音が出ますのでご注意ください!

いかがでしたでしょうか。上記にも記載した通り、自分の作曲技術はまだまだ至らない所ばかりではありますが、めげずに勉強を続けて次回の新人ブログではもっと詳細部分まできちんと作りこまれた曲を披露できればかと思います。

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