どこから?私の創作の原点
こんにちは!新人デザイナーの揚村です。気が付けば12月。朝、布団から出がたい季節になりました。寒いので、私は毎日色んな布(ひざ掛けや毛布など……)をたくさんまとって生活しています。みなさんも風邪をひかないよう、暖かくして過ごしてください。
さて今回は、私の創作したいという気持ちの原点ともなったアーティストについて書かせていただきたいと思います。お名前をご存じの方も多いかと思いますが、もし「初めて知った!」ということであれば、せっかくなのでぜひ作品を検索してみてください。
私が尊敬し続けている人物、それは画家の鳥山石燕さんです。江戸時代に活躍されており、妖怪画を多く遺しています。おそらく妖怪画といえば!という場面では、必ずといっていいほど名前の挙がる方かもしれません。妖怪漫画の第一人者であり、「ゲゲゲの鬼太郎」作者の水木しげるさんも参考にされていたそうです。それでは以下にて、私の考える大きな魅力を2点ご紹介いたします!
①こわくない
「妖怪=こわい」というイメージ、ないでしょうか?しかし鳥山氏の描く妖怪は、こわいというよりも奇妙で不思議な生き物という印象です。「画図百鬼夜行全画集」の表紙に登場している河童も、実際はとても凶暴だと伝えられている妖怪ですが、奇妙でなんだか可愛らしく感じられる見た目をしていますね。そんな人ならざるものの恐ろしさ、残虐性とは裏腹に、見ていてクスっとなるビジュアルをしています。
②シーンが分かりやすい
描かれた妖怪のポーズや周りの景色から、どんな場所でどんなことをしている、というのが伝わりやすい画面構成になっているかと思います。水辺をふわふわ歩く妖怪、家屋で踊るような動きをしている妖怪など、観察するとこれはこんな妖怪なんだな、というのが感じられます。それぞれの個性がしっかり表現されていて、絵的な楽しさがたっぷりです!
私は子供の頃、鳥山氏の画集を見ながらオリジナルの妖怪図鑑作りをしたり、川に河童を探しに行ったり(これは今もたまに)していました。妖怪の設定や伝承を元に自分なりにイメージを膨らませて絵を描く、そういうことの楽しさが、今に結びついているのかも……?と考えています。
自分の原点はとても大切なものだと思いますので、これからも忘れず胸に秘め続けていきたいです。同時に、新しいものもどんどん取り込んでインプットを増やしつつ、良い作品をたくさん作れるよう精進して参ります!