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社長日記

ゲーム業界ドラマの秋

偶然なのか必然なのか、この秋、ゲーム業界が舞台のドラマが2本始まります。

一つはテレビ東京系『チェイサーゲーム』、もう一つはTBS系『アトムの童』。
後者はなんと『JIN』、『半沢直樹』など国民的ドラマを多数輩出した「日曜劇場」枠です。かなり特殊な働き方であるゲーム業界が舞台ではたして大丈夫なんでしょうか?!本稿を書いている10月上旬時点ではまだオンエア前につきどんな話になるかさっぱりわかりません。予告を見るに、「ゲームの面白さはアイデアだ!」と主人公が語っているので、物量に勝る大手ゲーム会社にアイデア一つで立ち向かっていく、といった展開になるのではと期待しています。

かたやすでに放送中である『チェイサーゲーム』は原作が存在します。それが今回とりあげるゲーム業界お仕事マンガ『チェイサーゲーム』です。

『チェイサーゲーム』
松山 洋 (原著), 松島 幸太朗 (著)

原作を手掛けたのは『NARUTO -ナルト-』『ジョジョの奇妙な冒険』などのゲーム制作でおなじみ、株式会社サイバーコネクトツーの松山代表。現役ゲームクリエイターかつ会社経営者ということで、清濁併せ呑むゲーム開発の様子がたっぷり味わえます。私も連載当初からほぼリアルタイムで読んでいたので、ドラマ化にあたってはどこまで原作に忠実なんだろう、と楽しみに視聴しています。登場キャラクターはほぼ同一ですが、ストーリーはドラマならではのアレンジも入り、ゲーム業界における労働環境を取り巻く問題など、より今の時代ならではの踏み込んだテーマを取り上げていているように見えます。

原作漫画では開発における苦労や人間関係の大変さなどが実例をもとに多数、描かれています。欄外に原作者の注釈が書かれていますが、ほぼ実体験がベースになっているので開発の苦労話は読んでいて非常に胃が痛いです…… とはいえ、そこは漫画、すなわちフィクションなので耐え忍んだのちに大逆転!といったスカッとする展開もあるのですが。全7巻とちょうど読み切るには良いボリュームな本作、読み終えたころにはゲーム業界に関する知見も増えること間違いなし。読書の秋らしく、ドラマ放映中に一気読みするのも良いかと。おススメです!

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