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新人日記

文字によって変わる言葉たち

こんにちは!新人プランナーの長浦です。7月ももう終盤、日が暮れても気温の下がらない日が続いております。私は夏の日差しと暑さが苦手なので、昼間は家から出ずに過ごしています。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は最近発見した「言葉が持つ力の強さ」と「言葉の面白さ」について書かせていただきます。私自身の主観的な考えがかなり入ってくると思うので、あくまで個人の意見や感想として読んでいただけますと幸いです。

では早速本題に入ります。
私が言葉に関してどのような衝撃的な発見をしたのか……それは、「言葉は同じ意味を持っていても文字によって印象が変わる大物役者である!」という事です。これだけだと一体私が何に衝撃を受けて感動しているのかが伝わらないかと思いますので、具体例を踏まえてご説明させていただきます。

例えば「甘いイチゴクリーム大福」という言葉があるとします。商品説明などに記載されてそうな一般的な書き方ですね。これでもとても美味しそうに見えます。ですが「クリーム」の伸ばし棒の部分を「~」に変えてみて「クリーム」を平仮名にしてみたらどうなるでしょうか。
甘いイチゴくり~む大福」、これだけでも印象がだいぶ変わりました。凄い甘そうな感じがします。さらに「イチゴ」と「甘い」の部分を平仮名に変え「あまい」に「~」を入れてみます。そして「くり~む」を「くりぃむ」としてみましょう。
あま~いいちごくりぃむ大福」、かなり言葉が緩くなったような気がします。とても甘そうです。まるでお菓子の商品名のような感じになりました。最後に「甘いイチゴクリーム大福」の「イチゴ」を漢字に変換し、平仮名をすべてカタカナに変えてみます。
甘イ苺クリーム大福」、何だかロボットが話した言葉のような、無機質な感じの固い言葉になってしまいました。これはちょっと美味しそうには感じません。という訳で4つの言葉を並べてみると、同じ言葉のはずなのにだいぶ印象が異なるかと思います。まるで凄腕の役者さんみたいです。
この気づきから私は「同じ言葉でも書き方によって読み手側の印象が大きく左右されることがある。だから言葉を生み出すときは言葉そのものだけに限らずどの文字を使うのか、どのような記号を使うのかにも意識する必要がある」という考えを持つようになりました。

同じ言葉のはずなのにかなり印象に差が出て面白いです。
個人的には上から2番目の書き方だと1番美味しそうに見えます。

私は最近、文字を読んだり言葉を考えたりする業務を任していただける機会が増えました。言葉に触れるのは小さい頃から大好きだったのでありがたい限りです。今後さらに言葉を使う業務を任せていただけるようになった際に、「ユーザにとってこの言葉はどのように受け取ってもらえるのだろうか」「扱う文字を平仮名からカタカナ、もしくはアルファベットに変えたらコンセプトの雰囲気に合うだろうか」という考えは、役に立つのではないかと思います。
テキストはゲームにおいて重要な情報を持ち、且つユーザーに大きな印象を与えるものだと私は思っています。そんな大事な部分だからこそ、今のうちから言葉に関する研究と考え方を深めていきたいと思います。

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