CEDEC2021を視聴して
新人プログラマーの国井です。9月になり、入社してから5ヵ月が経ちました。
あっという間でしたが、振り返ると様々な事を経験させて頂き、日々成長させて頂いている事を実感しております。
さて、今回は8/24~8/26に開催された「CEDEC2021」を視聴した感想についてお話ししたいと思います。
CEDEC(Computer Entertainment Developers Conference)とは一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会 が主催するゲーム開発者向けのカンファレンスです。ENG (エンジニアリング)、PRD (プロダクション)、VA (ビジュアルアーツ)、BP(ビジネス&プロデュース)、SND (サウンド)、GD (ゲームデザイン)、AC (アカデミック・基盤技術)といった大きく分けて7つのセッション分野が定義されており、私は、プログラミング技術、グラフィックス・レンダリング技術、ハードウェアなどを取り扱うENG関連のセッションを中心に視聴しておりました。
視聴していく中で私が特に注目したのは、Unityの環境下において、インデックスカラーを使用出来るようにする「Index Color Shader for Unity」という製品を紹介するセッションです。
インデックスカラーとは、使用する色をあらかじめ選んだ上でそれぞれに通し番号をつけておき、色の指定にはその番号を用いるという、主に画像のサイズ圧縮を目的とした色表現方式です。セッションではインデックスカラーを用いる事で得られるメリットについて以下の様に紹介しておりました。
1. ノイズやにじみの低減によるアプリ画面のクオリティ向上
2. 画質を保ったままデータ容量を1/3~1/4に削減が出来、描画用メモリーの節約が可能であるという事
3. カラーパレットが使用可能なため、パレットチェンジだけでキャラやパーツの色を切り替える事が出来るという事
ゲームは基本多くの画像データを使用するので、画質を保ちつつデータ容量を削減出来る技術はとても魅力的に感じました。
このシェーダーは、GitHubにて無料で公開されているので、機会があれば個人的にぜひ使用してみたいなと思っております。
今年はオンライン開催でしたので、自分が気になるセッションをいつでもタイムシフトで見ることが出来、非常に楽でしたが、いつか実際の場所に赴いて、登壇者の方々と直接お話などが出来たらいいなと思います。