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制作現場の日常

エンタメプロジェクトは取扱注意の生き物です

運営ディレクションを担当しております白木です。

業務としては、PL(事業計画的なもの)や年間計画といった大きなところから、イベントなどの施策、KPI分析といったゲーム運営に関わること全般が担当分野です。
最近はプロジェクトやタスクの管理といった、プロジェクトマネジメントの業務も増えてきたので、今回はそのあたりを書きたいと思います。

世の中にはプロジェクトやタスクを管理するソフトウェアやWebサービスが数多く存在します。そのプロジェクト管理ソフトのなかでも代表的な『Microsoft Project』は、数々の優れた機能を有しており、最初にカッチリとスケジュールを組み上げるのには大変便利です。ただ、担当しているプロジェクトでは「これだけあればいい」というわけにはいきません。
(高機能なのでまだ使いこなせていない部分も多々ありますが……)

Microsoft Projectのサンプル画面
これは『Microsoft Project』のサンプル画面です。このようにガントチャートというグラフ表示機能によって、工程の流れがわかりやすく管理できます。

ゲームなどのエンターテインメントのプロジェクトにおいて、クリエイティブの追求には「明確な正解」が存在しません。そのため、様々な取捨選択が必要だったり、止むを得ず細かいタスク調整が必要になったりします。そのような細かい調整をスピーディーかつフレキシブルに行うにはMicrosoft Projectだけですと対応しづらい状況があるため、ほかのツールと連携して管理しております。

例えば、プロジェクトの全体像や膨大なタスクリストをスタッフに素早く見てもらうのには、Webブラウザで表示できるGoogleスプレッドシートが便利です。
細かいタスクの進行管理・調整は、Backlogというプロジェクト管理のWebサービスに任せて、個々の情報を系統立てて整理しています。

しかし……!
そういった便利なものをどれだけ効率よく使っていたとしても、エンターテインメントのプロジェクトでは予想だにしないトラブルは発生してしまうものです。
何しろ、生き物のごとくクリエイターたちの意識が複雑に絡んでいるため、いつ何が起きてもおかしくない。
そして、結局のところ……ソフトウェアに頼ることのできない箇所は、人と人とのコミュニケーションによる調整がどうしても必要です。クリエイティブな現場はとても楽しいですが、人間の創意工夫をマネジメントする難しさを日々思い知らされております。

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