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新人日記

Mayaの便利機能

こんにちは。新人デザイナーの伊藤です。

「制作現場の日常」が再開されましたね。経験豊富な先輩方のお話が聞けるのは興味深いですし、非常に勉強になりそうなので今後の更新が楽しみです。私も負けないよう、皆さまにより良い情報を発信していきたいです。といっても、もう2月ですので私の担当も残りわずか…かも、しれませんが最後まで頑張りたいと思います(^^)/

今回はモデル作成の際に使った機能について。つい最近、ベルベット風のクロスを作る機会があり、その工程でMayaの「nCloth」「XGen」というツールを使用しました。2つとも非常に便利なツールだと感じたので、ここでご紹介したいと思います。

◆nClothについて

nClothは主に布などの表現に利用でき、「布と接する部分のモデル」と「布にしたいポリゴンモデル」を指定することで簡単にシミュレーションを行ってくれる機能です。

球体に四角いポリゴン(布)が覆いかぶさるようにシミュレーションしたものです。①球体の上にポリゴンを移動。②それぞれを「布がかかる物体」「布になる物体」に指定。そしてタイムスライダを動かすとポリゴンが球体にむかって落ちていくシミュレーションが行われます。重力や揚力などを設定することもできるみたいです。

表面の質感を布っぽくしていきます。Standard Surface(金属、液体、ガラス、鉄…etcと様々なマテリアルを作成できるシェーダです。)で光沢を表現。同様の方法で果物や肌の表現にも一味加えることができます。Standard Surfaceも質感作成にとても便利です。

◆XGenについて

XGenとは、キャラクターのヘア、ファー、羽毛など毛の表現ができるツールです。数値を変更して毛量や長さを変えることができ、またブラシのように毛の流れや形を変えられるインタラクティブグルーミングという機能も備わっていて非常に便利です。

XGenを適用させると、こんな風に法線(面の表面を決める向き)にそって毛のようなものが生えます。上図は毛量、長さ、太さを適当に設定したものです。

そして色々と数値を調整してみた結果がこちら。ちょっと光沢感が足りなかったかもしれませんが…、こんな風にベルベットっぽい表現ができました。

◆感想

ある程度の形は簡単に作れますが、その後の細かい設定が大変だな、というのが触ってみての印象です。「nCloth 」と「XGen」どちらもリアルな表現を作る上で重宝する機能だと感じたのでもっと極められればなと思います。今度は女の子の髪の毛などにも挑戦してみたいです。

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