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社長日記

メガドライブの本:その2

6月も半ばを過ぎ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

ゲーム業界的に6月というと、何はなくともE3(Electronic Entertainment Expo)。E3とは、毎年アメリカで開催されるゲーム業界最大のイベントの一つです。今年も様々なメーカーが新作、続編、新サービスを大々的に発表しています。そんなお祭りムードの中、なんと『PCエンジン mini』が発表され話題になっています。これでスーパーファミコン、メガドライブに続き16bit世代のハードウェアがそろい踏みとなりました。令和元年に昭和のゲーム機が形を変えて復活するなんて誰が想像したでしょうか。願わくば一過性のブームとならず、長く続いてもらいたいものです。ということで、一部界隈で盛り上がっているレトロゲーム復刻の一つでもある、メガドライブの本を先週に続いて取り上げてみました。

メガドライブパーフェクトカタログ
前田 尋之  (著)

著者はレトロゲームに関する本を多数執筆されている前田尋之氏。単なるソフトウェアカタログにとどまらず、いろいろと趣向がこらされている。

ページを開くとまずハードウェアの解説コーナー。メガドライブ本体だけで、CPUなどの搭載チップ、描画性能、サウンド機能など10ページに渡り詳細な説明が書かれている。さらに周辺機器、後継機、他社から発売されたOEM製品や海外版など、ハード関連だけで約50ページという圧倒的なボリューム。

ソフトカタログはオーソドックスな発売年度ごとの紹介だが、B5版という判型の恩恵でページが広く、とても見やすい。ゲームの解説文は内容紹介にとどまらず、当時の評価などにも触れられており読んでいて楽しい。

巻末にはボーナスコンテンツとして海外タイトルの紹介。メガドライブは特に北米で圧倒的な人気を誇ったが、成功を導いた様々な販売戦略やそれらの原動力となったタイトルの一部が取り上げられている。大ヒットのきっかけとなったのは「ソニック」シリーズに間違いないが、それ以外にも日本未発売ソフトでSuper Smash TV、Earthworm Jim、Primal Rage、Virtua Fighter 2など、この本でしか見ることができない貴重なゲームが多数取り上げられている。メガドライバー(メガドライブの熱狂的なファンをこう呼びます)必携の一冊、間違いなし。

ハード発売から30年を超えてまさかの盛り上がりを見せるメガドライブ。前回のブログにて収録タイトル10本の予想をしたので、ここで答え合わせを。結論から言うと、10本中2本のみ正解と極めて残念な結果に。少し個人の好みを入れすぎてしまったか… しかしながら最終的なラインナップは想像をはるかに上回る充実ぶりで、今から発売が待ち遠しい。秋の発売までまだしばらく時間があるので、今回紹介した本を眺めながら遊べる日が来るのを楽しみに待ちます。

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